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『窮鼠はチーズの夢を見る』≪著:水城せとな≫

コミックです。ちょっと久しぶりに買いました。
某ブログ様で感想を読み、読んでみたいと衝動買い。
こういう話、好きです。ゲイの彼が切なくていいなぁと。


オンライン書店ビーケーワン:窮鼠はチーズの夢を見る

☆収録作品
キッシング・グラーミー
楽園の蛇
黒猫の冷えた指先
窮鼠はチーズの夢を見る
黒猫、月を見る(描き下ろし)

【帯紹介】優柔不断な性格が災いして不倫という「過ち」を繰り返してきた恭一。ある日彼の前に妻から依頼された浮気調査員として現れたのは、卒業以来会うことのなかった大学の後輩・今ヶ瀬だった。ところが、不倫の事実を妻に伝えないことの代償として今ヶ瀬が突きつけてきた要求は、「貴方のカラダと引き換えに」という信じられないもので…。くるおしいほどに切ない男と男のアダルト・ラブストーリー。


そんなわけで、ゲイとノンケの話です。
こういうのが好きなのは、ノンケのことが好きでたまらないゲイの切なさが何とも言えないほど好きだから。だって切ないじゃないの。
どんなに好きでも相手はノンケで自分に振り向いてくれる可能性って低くて。とっても苦しい恋だったりするわけで。それでも諦められないという気持ち。そういうのが好き。
ただこの作品の主人公のノンケはどうしようもないヤツです。こういう男は嫌い。流されやすくて自分の意思はあるんだかないんだかなタイプ。その弱い部分をひっくるめてゲイの男は惚れちゃったんですが。どうしようもないヤツだね、って思いながら読みました。

作者、水城せとな。『同棲愛』の作家さんですね。
実は初めて読みます。絵は物凄く綺麗だけど硬いって印象があった彼女。今回も線画はめちゃくちゃ綺麗です。思ったほど硬い雰囲気はありませんでしたが。
で、掲載はJUDYって女性誌?これって…ってちょっとビックリしました。
もともと水城さんの作品をチラリと見たのは少女向け雑誌で母と娘のドロドロした話を描かれていて、あっちゃーお嬢さん方には早すぎる内容じゃないの?って思った記憶があるくらいですが、彼女はそういう風に雑誌の色からちょっと外れたのを描かされる作家さんなんでしょうか、などと思ってしまいました。
この作品はよかったですけど。掲載されてた雑誌を読んでる人にどう思われたのか聞いてみたくなりました。
BL雑誌だと全然どうってことない描写も、一般女性向けだとどうなの?と。そんなシーンがちょこちょこと(〃∀〃;)

女性の表情がいいです。

・『キッシング・グラーミー』
ノンケ男の結婚生活が破綻するわけですが、奥さんの表情が何ともいえないくらい上手い。
「新しい男を作ったの」
この言葉の後とそれまでの妻の表情の差。この温度差が上手いなぁと思ったのです。

・『窮鼠は〜』
昔の女とゲイの彼の会話。怖いですね、女って。でもって強い。そんなセリフがポンポンと。その時の表情がまた上手いんだ。怖いよなぁ女、って。

この『女』の使い方が上手いからノンケの優柔不断さが生きてきて、ゲイの切なさが倍増されているのかなぁなどと思ったのでした。
BLにありがちな決してホモだらけな世界じゃないです。
だからこそ面白いと感じたのかもしれません。ちょっとしたリアルっぽさっていうのかな。
いい作品でした。

2006.03.08(Wed) - 読





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